井戸の水はなぜ冬のほうが温かい?
5メートル以上もある井戸の水は冬は湯気が立つほど温かく、夏は手を切るような冷たさです。
これは気温との関係でそう感じるだけではなく、実際に温度を計ってみても、冬のほうが1、2度高いことがわかります。
どうしてこんな不思議なことが起こるのでしょう。
土地の表面は、昼は太陽に温められ、夜は輻射で熱が失われるので、一日の温度差がかなりあります。
ところが、土地は熱を伝えにくい性質があるので、地下の深部に行くほど、温度の変化がありません。
たとえば、地表は冬と夏では30度以上も温度の差がありますが、地下5メートルまで行くと、わずかに2度、7メートルでは約0.5度、10メートル以上の深さになると、もう1年中、一定しています。
そしておもしろいことに、この地温が最高と最低を示すのは、深さによって時期的なずれがあります。
夏の高い温度が深部まで伝わっていくのに時間がかかるからで、たとえば、地表の最高温度は8月上旬なのに、地下5メートルでは1月下旬、地下7メートルでは4月下句が最高温度を示します。